不安をひとりで抱え 眠れぬ夜

夜、彼氏と新宿でご飯を食べる。
焼肉。
1000円引きのチケットをもらってご機嫌。
ただでさえあんまり高くない焼肉屋さんなのにね。
たまには叙々苑とかで
3000円くらいするカルビを食べてみたいものだわ(笑)


で。
最後、ちょっと喧嘩した。
それで、
私が怒っている理由を全然わからない彼氏に苛々した。
わかんないのかな?
わかってないんだろうなぁ。
気づいてるんだか気づいてないんだか、
全然気持ちの読めない顔見てたら無性に嫌になった。
で、
別れたいって、
嫌いって、言った。
そして、
それを受け入れた彼を、嫌いになった。


彼氏はもともと、
ポーカーフェイスの上手なひとだから。
内心何考えてるんだか知らないけど、
表面上はいつも冷静に見えるひとだから。
私が怒っても、黙ってしまう。
言い争いもしない。
そういうのって、逃げじゃないのかな。
卑怯だって、思った。


だから、別れたってかまわないって、そう思って、
「別れよう」「嫌い」って繰り返す私に、
「そっちがそうしたいんなら」って言う彼を、顔も見たくないと思った。


機嫌をとって欲しいわけでも、なだめて欲しいわけでもなくて、
どうして気持ち言わないのかなって、
最後までうやむやに、見せないままでいいのかなって、
私は結局、気持ち言ってもらえるほどの存在じゃなかったんだ、って、
凄く落ち込んだ。


そういう性格なんだから、って、
彼は言う。
でも、
逆だったらそれはそれは凄く追求されると思うのね。
私が何かを内緒にしていたら、
ずーっとずーっと問いつめられると思うの。
でも、
あのひとは何も言わない。
私は信用されてないような気になってしまう。


彼はいったい、
誰の前だったらほんとの自分を見せるんだろう。
そしてその相手が、
私でないことを知ってしまったような気がして、痛かった。


好きだ、なんて、言おうと思えば誰にでも言えるから。
言葉は、確かなものにはならないから。
もしかしたら、って、いつも悪い方ばかりに考えてしまうのに、
あのひとはそのことも知らないんだなぁ。


大好きだったけど、
大事にしたかったけど、
もう、駄目なのかな。
別れたいって言ったのは私なのだけれど。



深夜。
話し合って、もう1度、頑張ってみることにしたけれど。
自信がない。
好きでいてもらってる、自信がない。
疑ってしまった。
会いたいって、好きだよって、言ってくれたのに。



どうしたら、ちゃんと、
心から安心していられるんだろう。
彼のことを好きなのに。
好きなのはおんなじなのに。