知らず知らずのうちに

懐かしいヒトから連絡があったこともあって、
テンション低めなので過去ばっかり見ている。
寺山修司の言葉に
「振り向くな。振り向くな。過去には夢がない。」
というものがあるけれど
過去に夢はなくても逃げられるものだなぁと実感。
自己嫌悪と現実逃避と嫉妬と孤独と。
ネガティブ熟語でできているみたいな私。



普通のヒトが、
「過去を振り返り振り返りしながら未来へ歩いていく」ものならば、
私はきっと
「未来に背を向けて過去を見つめながら、後ろ向きに後ずさり状態」
なんだろうなぁと。
私の手を引いてくれたのは、友達であり恋人だったのだけど。



ずっとずっと、ひとりだったから。
ひとりでも大丈夫だと思っていたのに。
ずっとひとりなんだと思っていたのに。
ヒトが私を暖めてくれる喜びを、知ってしまったから。
もう元には戻れない。
寒かった分、そのぶん、
必要以上に暖かくないと、満足できないようになってしまった。
それくらいなら、寒いままの方がずっと良かった。
きっとそうなんだろう。




あんなに怒られたことを繰り返してみようか。
自分を追い詰めているのは自分。
きっとたいしたことじゃないはずなのに。
蓋を開けてみれば、きっと「なぁんだ」っていうささいなこと。
だけどそれに、ばかみたいに傷ついてしまう私には、
やっぱりあんまり近づきたくないと思う。自分でも。


ひとりが好きなのにね。
ひとりにされたくないなんて、ただのわがまま。








でも。
こんな私を、見つけてくれたあなた。




あなたは、誰ですか?