悲しみを残したまま 僕らは次の場所へ

もうすぐ、あのひとと別れてから、半年になる。


長いと見るか短いと見るかは、
それはほんとうにひとそれぞれなのだけれど。
私にとっては「もう半年」
そうね、確かに、
あのころは寒くなりたてだったもの。
会社の通用口からまっすぐのところに、ちょうど太陽が当たって、
開け放されたときは眩しくてパソコンの画面が見づらかった。
もう、半年。
この時間に隠された思いはさまざま。
落ち込んで、痩せて、落ちるところまで落ちた気持ちになったけれど。
まだその痛みは鮮やかだけれど、
でも、半年、ひとりで立っていられた。
他の誰かの手を借りなかったといえば嘘になるけれど。
でも、私はひとりでも大丈夫なんだ。
あのひとがいなくても、大丈夫なんだ。



それより何より、
半年ひとりで居たのなんて、いつぶりだろう?(笑)
いいんだか悪いんだか、私を必要としてくれるひとはいつもそばにいたから、
こんなに長いことひとりなのは本当に久しぶり。
そういう意味でも、私はひとりでも大丈夫なんだね。
自分が思っているより、周りが思っているより、
私はしたたかに強いみたい。



でも、
まだ次の恋には早すぎる。
まだ、好きになる自信がない。
まだ、好きになってもらう自信がない。
つきあっているときでさえ、不安で不安で仕方ないのだもの。
こんな気持ちのままじゃ、また、きっと、駄目になる。



次の恋は、まだ欲しくないけど。
私は大丈夫。絶対、大丈夫。