雪のつもる閉ざされた気持ちは
いつもより、静かな朝。
扉を開けたら、雪が降っていました。
この冬初めて目にする雪は、だんだん粒が大きくなっていって
いつの間にか、うっすらと景色が白っぽくなってゆきます。
今日しようと思っていた雑事が、ほとんどできなくなってしまったけれど
降る雪を、飽かずずっと眺めていました。
この雪が、わたしを清めてくれるような気がしたのです。
ずーっと抱えていることがあります。
このもやもやを、どうしたら晴らすことができるか、
ひとつのもやもやに、どう対処していいのか考えていくうちに
新しいもやもやが、また取り込まれて
抱えることは、大きくなるばかり。
きれいな言葉で体裁を繕ったって、自分に嘘はつけなくて、
結局、ずっとずっと押し込めたまま。
最後には自分が決めたことなのに
どうして、悩んでしまうんだろう?
もしあのとき、違う道を選んでいたとしても
今度は違う思いをもてあましていると思うのに。
とりとめもなく、雪が降っています。