それでもなぜ生きようとするの 何も信じられないくせに

gekritzel2006-07-04

また、すこしずつ、
運命の歯車が回りだす音が聴こえるのです。


諦めかけのわたしと
淋しがりやのわたしと
どこかで期待しているわたし。
自分のためにすら、うまく生きられないわたしが、
誰を思いやれるはずもなくて。


ここは、わたしの知っている場所ではないから。
違和感に居心地が悪くて
ふわふわ浮いているような気がして
ざわめいた街から逃げ出すように
隠れ家のような暗い隅っこで
そうっと様子を伺っている。




みるみる増えてゆく薬の量と、
日課になってしまった明け方の空と、
サイズを直さなければ着られない去年の服、
こんな思いをしても、
それでも、生きてゆくための。




ずっと、ずうっと、だいすきだよ、と
蜘蛛の糸のような約束に 
望みをつないでいるのです。