一人分の陽だまりに僕らは居る

アパートに戻る。
模様替えをしてすぐ実家に帰ったから、
風景をちょっと見慣れなくて、少し違和感。
でも、ここのほうが、わたしらしくいられる場所。
実家から出てきたことにほっとするなんて、
淋しいことだと、思うのだけれど。


仲が悪いわけじゃない。
どこの家庭にもあるほんの少しの齟齬が、
今のわたしには苦しいだけなんだ。
どんなに仲が良くたって、結局は違う人間なんだもの。
全部わかってもらえる、と思うことのほうが、傲慢だ。
そう思おう。
望まれて生まれて、愛されて育てられて、
それだけで、いいじゃない?
それだけで、充分じゃない?


明日からは、またいつもの日常。
心穏やかに過ごせますように。